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工機設計

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言葉や文化の壁を越えて成し遂げた仕事が
技術者としての成長と喜びを与えてくれる。

基礎工学研究科電子応用工学専攻卒

2013年入社

生産ライン立ち上げの責任とやりがい

工機設計部精機設計課で私が担当しているのは、生産ライン設備の制御設計です。自社の主力部品である商用車のフレームやアクスルを量産するために、設備を自動で動かすための制御設計を行っています。
仕事の流れとしては、まず、お客様から生産台数や詳細仕様を受領します。その仕様に基づいた設備を検討して見積書を提出し、お客様の承諾を得て設計に着手します。ハードとソフトの両方を設計し、組み上げたラインを現場で立ち上げて、正常に稼働するのを確認するまでが私の担当業務です。
ラインが予定通りに動かないと、生産計画に支障をきたすため、立上げの時にはかなりプレッシャーを感じます。もし、何か不具合が起こったら、できるだけ早く問題を解決しなければなりません。新人の頃は何が原因かわからずに右往左往するだけでしたが、経験を積むうちに少しずつ見当がつくようになってきました。まだ先輩たちにはかないませんが、着実に自分の成長を実感しています。

現地の問題解決をサポート

2016年にタイの工場でフレームの生産設備立ち上げ業務を担当して以来、1年の半分をタイで過ごしています。ラインを立ち上げて正常に稼働した後も、3カ月ほどは問題が起きたらすぐに対応できるようにサポートしなければなりません。現場から依頼される細かな調整や改造に応える必要もあります。一度行くと1週間から1カ月ほど滞在して、さまざまな案件に取り組んでいます。
入社する前から当社がグローバル展開しているのを知っていたので、いつかは海外での仕事を経験してみたいと思っていましたが、3年目で実現したのは驚きでした。現地のスタッフには英語が通じますが、ラインの現場担当者とのコミュニケーションはタイ語になるので、最初のうちは言葉の壁に苦労しました。タイ語はなかなか上達しませんが、英語の筆談で意思の疎通をはかるなど、工夫しています。タイの人たちは私たちよりもダイレクトに感情を表現しますし、言葉や文化を越えて協力した末に、ラインの立ち上げが成功した時の喜びや達成感は、日本では味わえないかもしれません。

夢は世界ナンバーワンの製品を作る全自動ライン

メーカーが生産ラインを立ち上げる際には、外部の業者に委託するのが一般的です。当社のように工機の専門部門があって、自社で生産ラインを作ることのできるメーカーは珍しいと思います。ラインの改良や改造を社内で完結できるのは、生産性を上げる上で大きなメリットです。自社グループだけでなく、外部の会社にも提供できるのは当社の技術力の高さを物語っています。お客様からの要求仕様に応えるだけでなく、ラインの稼働状況を「見える化」してモニターに表示するなど、プラスアルファの付加価値を提案できるように心がけています。
これからもっと経験を積んでいく中で、いつかは人手を要しない全自動ラインの設計と立ち上げを手がけたいと考えています。そのラインから生まれる製品で世界ナンバーワンを実現するのが、技術者としての夢です。

休日の過ごし方

高校のサッカー部で一緒だった同級生とフットサルチームを結成しているので、週末は大会に出場して体を動かすことでリフレッシュしています。フットサル以外は、好きなミステリー書籍を読んだり、映画を観たりして過ごしています。

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