生物多様性の保全への取組み

生物多様性保全への考え方

当社は自動車部品メーカーとして生物多様性保全の重要性を理解し、また「昆明モントリオール生物多様性枠組(COP15)」、環境省「生物多様性国家戦略2023-2030」等、ネイチャーポジティブに向けた動向も踏まえ、取組みを進めています。わたしたちは、製造過程での環境負荷を低減することで生物多様性の損失を防ぎ、持続可能なビジネスを目指しています。さらに、私たちは地域社会の一部として、生物多様性の保全は社会的責任であると認識しています。

生物多様性保全への具体的な取組み:生態系調査

私たちは、生物多様性保全への取組みを具体的に進めるため、昨年、当社工場のある藤沢工場、宇都宮工場の2拠点で、生態計画研究所の協力をいただき、生態系調査を実施しました。今年度も引き続き工場のある拠点で、この調査を継続していきます。この調査により、各拠点の生物多様性の現状を把握し、それぞれの地域の生態系に最適な保全活動を計画しており、これらの調査結果を基にした生物多様性保全活動を開始する予定です。具体的な活動内容や進捗状況は、随時、このホームページで報告してまいります。

私たちは、生物多様性保全への取組みを通じて、地域社会とともに持続可能な未来を創造していくことを目指しています。

調査の様子

拠点 調査風景 緑地環境の評価 取組みの方向性

藤沢工場
神奈川県藤沢市

  • バッタ類が生息できる草地の環境は比較的豊かである
  • 蜜源や繁殖場所となる質の高い緑地が少ない
  • トンボなどが利用できる水辺が少ない
生きものが集まる環境を作り出す
  • 花壇、プランター等の設置
  • 植樹となる木の移植
  • 既存の池改良やコンテナ池設置

宇都宮工場
栃木県下野市

  • 雑木林の指標種が暮らす広葉樹林
  • 広い草地面積があり、希少種も生育
  • 工場周辺の環境ポテンシャルが高い(近隣に絶滅危惧種の群生地あり)
生きものが賑わう場所を整備する
  • 広葉樹林の管理
  • 草地環境の管理
  • 周辺地域(自治体等)との連携検討

社会貢献活動と自然保全活動

当社では、企業活動のあらゆる分野において地域社会貢献活動を通じて、社会の持続的な発展に貢献する取組みを進めております。これらの取組みは、地域の自然保全にも貢献できるものと信じ、継続的に進めて行くことを考えています。

かわさきカーボンゼロチャレンジ

川崎工場(神奈川県川崎市)

「かわさきカーボンゼロチャレンジ2050」による脱炭素社会の実現に向けた温暖化対策に取組むことに賛同し、プレス工業も「脱炭素行動宣言」を行いました。

神奈川県森林再生パートナー制度

藤沢工場(神奈川県藤沢市)

「かながわ森林再生50年構想」の趣旨に賛同し、森林整備への寄付や、間伐や枝打ち、下草刈りなどの森林づくり活動に参加しています。

尾道市ゼロカーボンシティ宣言

尾道工場(広島県尾道市)

ゼロカーボンシティ宣言の取組みに賛同し、「尾道の海のゆりかご再生による里海づくり」の趣旨を支持しており、活動の一貫として、Jブルークレジットを購入しています。

彩の国みどりの基金

埼玉工場(埼玉県川越市)

埼玉県の自然環境を守り、次世代に引き継ぐため、森林の保全や身近な緑の創出等の基金の趣旨に賛同し、寄付を行っています。

とちぎ元気な森づくり基金

宇都宮工場(栃木県下野市)

「とちぎの元気な森づくり基金」の趣旨に賛同し、次世代に栃木県の豊かな自然環境を引き継ぐため、元気な森づくりに寄付を行っています。

農林水産商工業振興事業への寄付

北海道むかわ町

陸上部合宿でお世話になっているむかわ町の町有林保全活動への寄付を行っています。また、町主催の駅伝大会に参加することで、地域のスポーツ振興に協力しています。