概要
フレームとは、車両の全重量を支えるトラックの骨格ともいえる製品で、その大部分が鋼板をプレス成形した部品で構成されています。フレームの全長は小型トラック・ピックアップ用の短いもので約4.5m、大型トラックの長いものでは12mになり、車両のバリエーションに応じて多種多様な仕様に対応しています。
-
<トラック>
-
<ピックアップトラック>
※Internet Explorerでは表示されません ※Internet Explorerでは表示されません
機能
フレームは、積荷を支えるとともにサスペンションを介して、走行時の路面からの入力を受けとめる役目と、キャブ(運転席)やエンジンなどの駆動装置、保冷庫・ミキサー等の架装物を搭載する役目があります。
また、走行時の安定性や乗り心地をよくするための剛性確保、積載重量を多くするための軽量化など、多岐にわたる項目が要求されます。
生産工程
①プレス加工(外形と穴開け)
サイドメンバは、厚さ最大10mm、長さ最長12mの鋼板を平板NCピアス加工やカットピアス型で、まず外形と穴を加工します。
②プレス加工(フォーム)/ オフセット加工
外形と穴を加工した後、プレス機でコの字型にプレス成形します。大中型トラックではプレス成形に世界最大級の5,000トンプレス機を利用します。プレス成形後、オフセットベンダで多様なサイドメンバ形状にも対応できます。
④塗装
小型は組立後、大中型は部品状態で塗装します。なお、ブラスト加工により鋼板表面の下地処理も対応できます。
フレーム種類
大型トラック用フレーム
全長:5.4~12.0m 幅:0.84~0.95m 質量:520~1,200kg
中型トラック用フレーム
全長:5.1~11.6m 幅:約0.85m 質量:240~700kg
小型トラック用フレーム
全長:4.4~6.7m 幅:.0.70~0.85m 質量:130~350kg
ピックアップトラック/SUV用フレーム
全長:4.5~5.1m 幅:約1.0m 質量:約200kg